The Quartet (その2: ハービーハンコック)

ハンコック先生(昔から勝手にそう呼んでます)、相変わらずお元気そうでした。
一時、少し太ったかなと思った時期もありましたが、黒っぽいコスチュームのせいか、随分引き締まって見えました。
サッポロジャズフォレストでトリオの演奏を聴いて以来の久しぶりの再会でした。
調べてみたら、2003.8.31ということだったので、もう4年ぶりだったようです。
プレーはもう、ため息が出るばかりで…。
おなじみの、あの音、あのヴォイシング、あのスケール…ハンコック節が満載です!
今回あらためて感心したのですが、あの、フランス印象派的(ラベル的というかドビュッシー的というか)キラキラパッセージがとてもきれいなんですよね。
あれ、どうやって弾くんだろ?
今回はあまり速い曲がなかったので、あの「ねじれスケールアウト」で絶頂、という瞬間はなかったのですが、それでも不思議なヴォイシングの連発で充分満足でした。
Maiden Voyageは21世紀バージョンって言うのかな、最初から最後まで混沌としてたんだけど、そのカラーを作っていたのは何と言ってもあのヴォイシングなんだよな。
Dsus4にC#やらG#やらが混じってるように聞こえました。
半音上あるいは半音下から本来のコードに解決するというのはよくあるけど、どうもそう単純なものではなさそう。
Maiden Voyageに限らず、そういう不思議コードが至るところに出てきまして…。
いろいろ解析しようと思いながら聴いてたけど、途中で諦めてただただその不思議感にひたってました。
あとは、これもハンコック先生お得意ですが、4ビートに5拍(3拍)モチーフの連続を乗っけるという、あれ。
もちろんこういうのもサラッとやってました。乱れません。
まあ、とにもかくにも、素晴らしい演奏でした!
遠く札幌から今後ますますのご活躍をお祈りしています!
次回は、ウェインショーターについて!

コメント

  1. CA より:

    ラヴェル、ドビュッシー的な要素・・・私も全く同じ印象を受けました。ハンコックさんの持ち味と絶妙にマッチして、きれい+かっこよかったですね。