行ってきました、名古屋の“Jazz Inn Lovely“!
学会出張の時は必ず現地のライブハウスに行くことにしていますが、今回もそれ。
吉田次郎さん(g)のライブを聴いてきました。
JAPAN TOUR 2008ということで、日本各地を回っているようです。
名古屋は2夜連続で、私が行ったのはその一日めの10/29(水)でした。
↑写真暗いですね…
吉田次郎(guitar)
坂井紅介(bass)
アンディ・エズリン(piano)
ベン・ウィットマン(drums)
というメンバー
セットリストは…
[1st]
Mas que nada (Jorge Ben)
Footprints (Wayne Shorter)
Goodbye Pork Pie Hat (Charles Mingus)
Seven Steps to Heaven (Victor Feldman, Miles Davis)
Platonic (たぶんJiro Yoshida)
Softly As in a Morning Sunrise
[2nd]
*2ndステージはおそらく全部オリジナル
聴きながら取ったメモを参考に書きましたが、間違ってたらごめんなさい!
ベアウォーク [Gのblues]
One Step Ahead of You [D minor Samba]
Trio曲 [E major]
イントロ5拍子の曲
My Beating Heart (Jiro Yoshida)
リバーズイン
贈る言葉 (Benisuke Sakai)←アンコール曲
1stステージはスタンダードがメイン、2ndステージはオリジナルがメイン、という構成です。
こうしてみると1ステージ6曲だから結構それなりに時間もかかったんだろうけど(Super-sqdはだいたい1ステージ4曲でだいたい40~50分ぐらい?)、そういう長さ、全然感じなかったなあ。
普通はオリジナルばかり続けば少しは飽きて来そうなもんだけど、やっぱりみんないい曲だったからかな、飽きるどころかアッという間という感じでした。
あ、曲のバランスや構成もよかったのかも。
似たような曲が続いたり、どの曲も似たようなソロオーダーだったりするとおもしろくないけど、そういうことはもちろんなかったし、スタンダードナンバーのアレンジにしても、メンバーそれぞれのフィーチャーのしかたにしても、随所に工夫がみられました。
失礼なことに、吉田次郎さんというギタリスト、今まで知らなかったのですが、いやあ、実にいいです。
プロなら当たり前なんだろうけど、もちろんいろんなテクニックを持っているので、見ていて飽きない、おもしろい。
何より、気持ちがしっかりこっちに伝わって来るから、ぐいぐい引き込まれる。
いいライブ、いい演奏って、うまいヘタよりもまず伝えたいことがちゃんと伝わるってことだもんね。
まあ、そうはいっても、基本技術がないとやっぱり伝えたいことも伝わらないからなあ、結局は気持ちも技術もどっちも大事ってことか…。
そういうことをあらためて考えさせてくれた吉田さん、ありがとうございました!
そうそう、4人が4人ともお互いの顔を見合わせながら、それぞれの音をよーく聴きながら、呼応するように音を選んでました。
そしてその音が、みんな色っぽいというか、艶っぽいというか、ツボを心得てる感じでね。
ただガーッと行くだけじゃなくて、行くと見せかけて引いたり、引くと見せかけて変化球を投げたり…。
とても楽しそうでした。
そういう基本的なところ、自分たちももう一度しっかり意識して演奏しようと、あらためて思いました。
4人ともそれぞれ素晴らしかったんだけど、特にピアノのアンディのプレイがすっかり気に入ってしまいました。
ライルメイズのような、澄んだ音・光るようなきれいなヴォイシングが基本なんだけど、時折見せるスケールアウトもまたカッコいい!
アイディアに満ちあふれていて、次から次へといろんなものが出てくるから、聴衆を飽きさせない。
そのうえ、いかにも性格のよさそうな好青年風。
あまりに気に入ってしまったので、ステージの合間に店に置いてあったCDを2枚も買いました。
たまたま直後にすれ違ったので「買ったよ!」と言ってCD見せたら、thank you ! enjoy it ! みたいなことを言ってほほえんでくれたんだけど、これがまた爽やかなんだな。
がんばれ、好青年!きっともっともっと有名になるよ!
(あ、サインもらっときゃよかった!)
そんなわけで皆さん、吉田次郎さんのライブ、機会があったらぜひ行ってみてください!
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